向日葵 | 9 ・ Interlude(チュンソク)

 

 

最初に建具が倒れる烈しい音。

押さえた怒気の籠った大護軍の声。医仙が怒鳴り返す声。
何かを殴るような音。

その後の・・・うむ。仲直りの声、だろう。

俺は決して部屋の扉に目を遣らず、ひたすら前を睨んで警戒姿勢を取り続けた。

戸向こうのテマンも同じく。
何時も落ち着きなく飛んだり跳ねたりしている奴が、不自然なほど直立不動で、ぴくりとも動かん。

俺よりもずっと、大護軍の気配に敏感な奴だ。
耳を塞ぎたくとも、警戒中ではそうも出来まい。

「・・・言うなよ、誰にも」

前を睨んだまま、小声でそう声をかける。

「い、い、言えません」

テマンもまた前だけを睨んで、真赤な顔でそう返したのだった。

 

 

 

 

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6 件のコメント

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    >mayuさん
    コメントありがとうございます。嬉しいです♪
    ええ、そりゃもう。
    もう、ね。
    こんなお話ですが、よろしければ また覗いてみて下さい♪

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    >さらんさん
    もうさらんさんのファンですよ。
    日に何度かお邪魔してますもの・・・
    ここ、(*⌒∇⌒*)って感じ。
    テマンの「い、い、言えません」でドッと笑って、幸せ度満タンです。

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    >mayuさん
    ここ、(*⌒∇⌒*)って感じ。ですか?
    嬉しいなー❤
    テマナ、本当に困っちゃいます。
    何しろ大護軍との絆だけで生きる漢ゆえ。
    張り飛ばされれば理由を納得しても、
    こんな手放しの甘さは、自分で見ることはないので
    (見たらそれはそれで問題!
    幸せ度満タン、頂きました❤

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    今最初からお話を読んでいます。二人の感動の再開や甘い痴話喧嘩からのこの二人の場面、本当に声を出して笑ってしまいました。ウダルチのみんなとテマン、本当にいいですよね!では続きを読みにお話の中に帰ります!(^^)

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    >pivoine22さん
    おはようございます❤コメありがとうございます
    懐かしい部分を読んで頂けて嬉しいです。
    ここから、先は長ーーーいですがw
    読んで頂ければ光栄です❤

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