辛いですが。

びっべんが韓国でデビューした2006年8月19日。
そして日本でデビューした2008年1月4日。（メジャーデビューは2009年5月13日）

いろんなことがありました。
ここをヨンでくださる【信義】を愛する皆さまに語るべきではないとは判っていながら。
2011年のじよんの大麻吸引嫌疑、てそんの交通死亡事故、2012年のすんりのセックススキャンダル、2017年のたぷの大麻吸引有罪判決。
さすがにたぷが逮捕され有罪判決が出た時には、5人の中で唯一問題を起こしていないべべが「BIGBANG唯一の良心」と呼ばれましたが。

解散の危機は何度もあったし、そのたびにVIPは許してきました。
信じてきたし、支えてきたと思います。
そしてメンバーはステージで何度も謝りました。
もうこんな思いをさせませんと誓ってきました。

それが良くなかったのだと、今になって分かりました。少なくとも私は。

罪は許すべきではなかったのでしょう。事件のたびに韓国ぺんが彼らを見捨てたように。
少なくとも韓国ぺんは、理由もなく見捨てたわけではなかったのだから。

それでも、たぷの時、私はハッキリ書きました。
「たとえ犯罪者を庇っていると思われても構わない。戻って来てよ」
何故ならたぷは、キャリアや名声や自分自身を粗末には扱いましたが、他人を粗末には扱いませんでした。
自分の人生を全て棒に振る犯罪を犯しましたが、他人の人生を棒に振らせることはありませんでした。
当時ブログに書きましたが、薬が介在したにせよ、その薬の影響下で自由を奪った相手を強姦してはいない。
単に薬を供給した成人女性と合意の上で関係を持ったという事実があるだけです。
何故そう言えるか。それは当時共犯者のハン・ソヒが自分で言っているからです。
「あたしはあんたちのオッパと寝てる。あんたたちには絶対にできないでしょ」
彼女が自分の意志に反して薬を盛られレイプされたのだとすれば、絶対にこういう言い方にはなりません。

すんりを許せないのはそこです。
私はフェミニストでも、ミソジニストでもありません。
但し自分の理想の人間像にははっきりしたものがあります。
男であれ、女であれ。これは共通です。
相手に暴力（言葉であれ、肉体であれ、精神的にであれ）を振るわない。
相手を人間として尊重する。
相手をコントロールしない。
自分を守る為の嘘をつかない。

そしてもう一つ。これはもうどうしようもない部分があるとは思いますが、文化的背景として。
ご存知の通り、アメリカでは治療として医療大麻の吸引が許可されている州があります。
全米50州のうち「いかなる理由であれ絶対に大麻を所持・吸引してはいけない」州は3州だけです。
ただし州法では合法ですが、連邦法ではあくまで違法。
ややこしいのですが「県の条例ではOK だけど国の法律ではNO」な感じです。
解釈の違いとは思いますが「片目瞑ってあげるから、外では大っぴらに吸わないでね」的なニュアンスというか･･･？
今回偶然知ったのですが、韓国でも2018年に薬物規制法の改正があったそうです。
難治性や希少疾患の患者向けに大麻から抽出された成分の医薬品の使用を合法化したと。
大麻に対するハードルはさらに低くなったといえそうです。

そして相反して一向に収束する気配のないMetoo運動。
韓国では性犯罪を犯した場合、薬物使用よりも社会から拒絶されると聞きました。
ゆちょん氏の、あのトイレでの女性暴行騒動の時でした。
レイプ被害者に対しスラットシェイミング＝自分の服装や言動ではレイプされても仕方ないという自己否定意識、被害者に加害者意識を持たせる周囲の言動、被害者の特定や洗い出し、それに関する報道により二次被害を与えるような動きは厳しく罰せられて当然です。
デートレイプが叫ばれて久しく、夫婦間でも合意のない性関係はレイプと扱われて当然という文化で生きて来れば、すんりに対し、そして今回の一連の騒動に抱く感情は
「･･･汚いなー」
なのです。

相手が意識がなくなるとすれば、デートレイプ・ドラッグなどを使ったか、酒を大量に飲ませたか。
今回新たに発表されたすんりの売春斡旋の1対1トークでは女性に番号を付け、外見や愛嬌、酒の席での態度、そしていくら支払うつもりかまで聞いています。
既に歴史小説、女衒とお客の会話にしか聞こえません。
警察や消防上層部との癒着疑惑、施設立ち入りの査察の違反結果もみ消し疑惑、脱税疑惑、薬物使用疑惑。
彼のカカオのチャットルームはデスノートと呼ばれ、名前が見つかったが最後、引責は免れない。
デスノートの1人目、チョン・ジュンヨンに端を発した関連芸能人。
既にFTISLANDでも1人引退、Highlightでも1人引退、そしてCNBLUEの現在兵役中のメンバーでも1人（まだ引退発表はなし）
若い頃から芸能事務所の練習生として、全く社会生活を知らずにレッスンに明け暮れた人たち。
事務所も商売ですから、これで契約解除・引退となれば莫大な違約金が発生するでしょう。
どうやって支払うのか。そしてお払い箱にされ、右も左も判らない現実社会に犯罪者として放り出される。
そして逆にレイプ被害者として名前の挙がった女性芸能人たち。
彼女たちは事務所が即座に否定報道を出してくれるでしょう。
けれどこの世界のどこかに、実際に被害に遭った女性がいる。
その人たちには、何処まで、誰が手を差し伸べてくれるのか。

冷静に見て、これはもうすんり1人の責任ではどうにも収まりのつかないところまで来たという感想です。
やんさ（YG社長）がどこまで知っていたかは別として、すんりを切る以外に方法はなかったと思います。
そして今後、正直すんりの顔を見たいかと聞かれれば、私はNOです。
BIGBANGメンバーとしても、そして今やけに噂になっている「日本でどっかの芸能事務所からデビューするんじゃ？」という噂にも。
正直言って、すんりよりトークができ、犯罪歴もないクリーンで面白く、才能のある人は山ほどいます。
「びっべんの」すんりだったからこそ、日本のTVにオファーがあった。
今、そして今後、彼が日本でTVに出れば、ただの韓国人です。
この二国間情勢、母国で一度は犯罪被疑者となった人間が出演すれば、どんな結果になるかは火を見るより明らかでしょう。
そのリスクを冒してまでのニーズがあるか？そこまでの魅力があるか？

頑張ってきたことは、この10年近く見て来ました。
BIGBANGは5人だからこそBIGBANGだとも思います。
それでもすんりの犯した罪は、私は人間として絶対に許せないです。単純に、汚い。

それでも最後に、この記事
V.I（BIGBANG）引退宣言に日本ファンは「待ってる」… 韓国では冷たい反応 「欲しいなら、あげる」
については、思うのです。

確かに彼は、女性をモノ扱いしました。
人格を認めず、まるで野菜や肉を吟味するように比べ、高い値段で買ってくれる客に売りつけた。
意図的に意識を失わせた女性の性交場面を盗撮した映像を、皆で笑いながら鑑賞した。
これから調べが進めば、今以上の嫌疑が浮上する可能性は十分にあります。
逃れようのない罪です。
それでもこの
「欲しいなら、あげる」
この言葉を吐いたどこかのあなたは、彼と同じ事をしていませんか？
犯罪者ならモノ扱いしても許されるのですか？
女をモノ扱いした男は、モノ扱いしても良いのですか？

すんりを責めるのなら、彼と同じ立ち位置ではだめです。
すんりの犯した罪を糾弾するなら、同じところで責めてはだめです。
あげる、いらない、ではないです。彼はモノではないです。
被害者女性が、そして世界中の人間がモノではないように。

そして、すんり。
これからどんな生き方をするにせよ、すんりにはBIGBANGを二度と名乗ってほしくない。
この一連の騒動の頃は、まだ他めんも一緒にいた頃です。
そして今、4人は何も言えない。どれ程言いたい事があっても。
それどころか全て事後報告状態でしょう。
少なくともたぷ以外は3人とも、簡単に連絡のつかない軍基地内にいるのですから。
ひょんたちをそんな目に遭わせただけでも、絶対にあなたを許せないです。

そしてじよん、たぷ、べべ、てそん。
入隊前なら阿鼻叫喚であろう取材攻勢から守られていて、良かったと思うべきか。
言いたい事が山ほどあるはずなのに、自分の口から言えない現状を悲しむべきか。

判りません。判っているのは1つだけ。

5人としてのBIGBANGは、終わりました。悲しいですが。辛いですが。

あの日、何も知らずに泣いたHAJIMARI NO SAYONARA

タイトルが皮肉に響いて仕方がないです。