「ムンチフは間違っていたのか?」

 

 

こんなタイトルのメールを頂きました。
返信アドレスがないので、此方にてお返事を・・・

終盤でヨンが王様に言いますね。
「隊長(ムン・チフ)殿は間違っておりました」
そして其処で理由も。
「前王に問われ、自分の命で返答をした。それは過ちだったのです」
(民は自分よりも赤月隊を、そなたを信頼しているというのは本当か、と忠恵に問われた時のことですね)

これは前任者の否定でも、そして荒廃した当時の自分を肯定するようにも見えませんでした。私には、ですが。
ヨンは戦って欲しかったのではないかと。真に守る、隊を率いるなら、石に齧りついても生きるべきだったと。
この時ヨンは守るためには死んではならないと、守りたいなら生きるべきだと、ベクトルが変わっていたのだと思っています。
ウンスに出逢う前のヨンにはムン・チフの道こそが正しく、だからこそ自分も隊長のように敵の刃で死にたかったのでしょう。
もがきながら生きることは苦しく、いっそ死んだほうが楽な事はたくさんあります。まして戦だらけの時代で。
敵の死の上に己の生が在ると知ったヨンだからこそ、真の意味で心身共に一回り強靭になったのだと思います。

Amebaで信義放送時はツッコミが多発した、とのことですが・・・まあ韓国ドラマあるあるはどのドラマにも共通していることで。
信義に限らず、かの国が放送する時代劇は時代考証やら世俗考証などあってなきが如し。
その辺りを「フュージョン」や「~をベースにした」、つまり「100%リアルじゃないよ」と断りも入れているので、あくまで「空想」のお話とするしかないですね。
(第一19世紀まで染色技術のなかった国で、李氏朝鮮時代の町行く民間人までカラフルなチマチョゴリを着るのはあり得ませんから・・・)

 

 

2 件のコメント

  • ここに書いてよいのか・・どうか・・・書きますことの無礼をお許しくださいませ。
    当時のムン・チフと、あのシーンのチェ・ヨンとの最大の「違い」は、王の臣下であると、王本人から思われているか否かなのでは?
    故に、王の剣となったチェ・ヨンが、そう答えるのは至極当然のこと。
    忠恵王からの問いに、隊長が答え倦ね無言だったのは・・・ムンチフ率いる「赤月隊」が非合法部隊だと、周りから思われていた事が、答えられぬ唯一の要因だったのではないかと思うのです。
    いくらムンチフ自身が王の臣下だと思うていようとも、王が思っていなければ、それは唯の無法者集団の長なのです。
    故に、あの場のムンチフの行動は、弟子たちの命を守る唯一の方法だったと、私は思うのですが・・・。
    忠恵王が賢君であったなら、あの場で「赤月隊」を正規部隊に格上げするでしょう。(少なくとも、当時のチェ・ヨンは、そう思っていたように見えたので(王の御前にあがるまでは))
    ま、あのシーンは、いかに忠恵王が暗君であったのかを示すものだと思っていたので・・・。
    こんな、ほんの一場面でも、観る人によって見解が違うのですね。
    (そんなこんなを語り合う“場”が欲しいと、ここ最近特に思う私ですw)

    てか、史実では・・・忠恵王さん。金儲けは上手だったのですヨンw

    • Darcyさま
      コメありがとうございます。私にとってあのシーンは、忠恵の暗君ぶりよりもヨンの暗黒時代の幕開けを示唆する背景として観ました。
      無論忠恵が聖君であればヨンの暗黒時代はなかったわけで、其処は既にお約束というか?
      確かに(信義に限りませんが)見る方によって視差が生じる面白さがありますね。
      金儲けが上手かったのか・・・調べが足りませんでした。単なる色惚けの暗君かと思っていました。とほほ( ´•̥ω•̥` )ㅠㅠ

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