2019.03.16 ■或日、迂達赤 さらん 或日、迂達赤 | 友待雪・前篇 訪れる春を教えるような、ほんの僅かに緩んだ風。 髪を揺らすそれを追いかけ眸を上げる。 上天は未だ凍る蒼。流れ行く雲は灰。揺れる裸枝。 今は何処にも見当たらない春先の…