CATEGORY ■不倶戴天【長編】

不倶戴天 | 捌

    帰宅の迎えに出向いた夕の典医寺。 小さく叩いた扉内、微笑んだ愛おしい小さな顔が 「お帰り、ヨンア」 言いながら隙間から覗いた次の瞬間。 鳶色の瞳は見開かれ、続いて伸びた小さな手が有無を言わせず…