CATEGORY ■不倶戴天【長編】

不倶戴天 | 拾柒

    「どうして知ってるの」 夕餉の後の片づけを終え、タウンたちが離れへと下がった後。 居間の中で卓越しに向かい合い、小さな両手で包むよう茶碗を持つこの方が、不思議そうに呟いた。 「夢で逢ったこと」…