CATEGORY ■不倶戴天【長編】

不倶戴天 | 拾肆

    「大護軍!!」 皇居の大門をくぐってすぐに掛かる声。 足許に積もる深雪をものともせず此方へ駆け寄る、まだ遠く小さな姿に手を上げる。 「おう」 「お帰りなさい!」 あっという間に駆け寄ったテマン…