CATEGORY ■不倶戴天【長編】

不倶戴天 | 拾弐

    「此処だ」 山門前で馬の脚を止め、ヒドが鞍から下りる。 下りたチュホンの手綱を近くの木へ括りつけ、奴の眼に頷き返す。 内功遣いの真偽はともかく、まずは会わねば話が進まん。 残る日はあと二日と半…