2016.02.03 ■雲雨巫山【長編】 さらん 雲雨巫山 | 捌 「ヨーンア」 二頭駆けの馬の鞍上、俺の横から明るい声が掛かる。 「どうしたの?気分悪い?」 「・・・いえ」 強張った作り笑いを浮かべるのは、ただこの方に余計な心配をして欲しくない余りだ。 宅門… 続きを読む