CATEGORY ■雲雨巫山【長編】

雲雨巫山 | 柒

    「ムン・チフ様と共に幾度もここにいらしていましたね。俺もよく覚えています」 「そうだな」 この庭の桜木の下、目だけで笑っていた少女。 季節を共に超えて来た、俺の幼馴染の隊仲間。 この心に埋めら…