2016.02.11 ■雲雨巫山【長編】 さらん 雲雨巫山 | 廿弐(終) 寝台のあなたの寝息が深く優しくなった頃。 隣で眸を開き、忍び足で降りる。 本気で気配を消せばこの方を起こすとは思えん。 それでも俺の気配にだけは驚く程に敏感な方だ。 丹田に力を籠め、息すら殺し… 続きを読む