CATEGORY ■雲雨巫山【長編】

雲雨巫山 | 廿

    「よし、決まり!」 素直に野宿に応じた俺の声を真に受けたか、この方は周囲を一頻り見渡して、此方へ瞳を戻す。 「出来る限り、風よけがあった方がいいのよね?きっと焚火もするだろうから、あんまり草原…