2016.02.05 ■雲雨巫山【長編】 さらん 雲雨巫山 | 拾 三人で並んで歩く、枯葉を敷き詰めたような墓所への道。 足許の枯葉を踏み拉く小さな音が、静かな寺の中に響く。 「・・・和尚様」 乾いた音の合間に響く声を、無視するのも諦められたか。 和尚様は歩を… 続きを読む