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碇草 | 肆

    「申し訳ありません!」 今にも吹抜の土間に額を擦りつけそうな程に、深々と頭を下げるチュンソクの姿を見る。 「チェ尚宮殿より言伝を頂いております」 「何の」 「大護軍がいらしたら、すぐにお宅へお…