2016.01.20 ■寿ぎ【長編】 さらん 寿ぎ | 翌暁 【 結篇・終 】 「・・・とにかく」 玄関先で口を開いた叔母上は何処か疲れたような、魂の抜けた声音で呟いた。 「何とかいう、婚儀の旅を愉しめ。一旦すべて忘れてな」 「ああ」 「王様には全てお伝え済みか」 「全て… 続きを読む