CATEGORY ■寿ぎ【長編】

寿ぎ | 翌暁 【 絆・前篇 】

    呼ばれて、何を言われるかと思ってその背に従いて歩いても、大護軍は何も言わない。 ただ心地良さそうに秋の木の下を、ゆっくり歩いてる。 もうほとんど葉を落とした枝の隙間から落ちて来る陽の中を。 足…