CATEGORY ■寿ぎ【長編】

寿ぎ | 16

    その男は何故かその自分の腕でなく、私の落とした刀へ目をやると 「刀が」 そう言って目で地にある刀を示した。 「そんな物はどうでも良い、済まない。人違いだ」 「男が出て来たので」 「それを追った…