CATEGORY ■寿ぎ【長編】

寿ぎ | 11

    「チュンソク!」 庭の玉砂利を鳴らしつつ、満開の笑顔が駆けていらっしゃる。 真直ぐこの腕の中へ落ちて来る、その柔らかさを受け止める。 「お帰り、お帰りチュンソク!」 まるで犬の仔のように俺の手…