CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 6

    諦め顔のウンスを諭すよう、私は声を重ねる。 「決して言わぬ。お前もあ奴には決して訊くな」 「・・・・・・叔母様」 誰よりもあの甥を想うウンスの事、万一にもその傷を抉るような愚かな真似をするとは…