CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 55

    「大護軍」 部屋の扉を開けながら、チュンソクの声が掛かる。 「おう」 三和土の上り口に掛けていた腰を上げ、卓へと移りつつ頷く。 奴は扉を押し開いたまま叔母上を先に部屋内へと通し 「いらっしゃい…