CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 52

    「いいかげんにおしよ!」 何故こう毎度毎度、怒鳴られねばならんのか。 日の暮れた開京の町、大路の人波を抜け辿り着いた手裏房の酒楼。 門をくぐった途端の大声に、俺とこの方は其処で足を止めた。 「…