CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 48

    「イムジャ」 部屋の外、扉から離れたままで叫ぶよう大きく声を掛ける。 声を聴きつけて下さったか、あの方が慌てて部屋の扉を大きく開き顔を覗かせた。 「どうしたの?!怪我?」 叫ぶ高い声の間に扉前…