CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 47

    「大護軍!!」 兵舎の門をくぐりながら叫ぶ声。じき暗くなる鍛錬場に出揃う全員が一斉にその声へと振り向いた。 構えた鬼剣の柄を片手で持ち直し鞘へと納め、振り向いた俺の眸に映る男の姿。 余程焦った…