CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 30

    「ご苦労だったな」 媽媽のお部屋の前。私を連れて駆けて来たテマンに、立っていた叔母様が頷いた。 「あ奴には、まだ言うな」 「チェ尚宮様」 「もうしばらくで良い。黙っておれ」 「で、でも!」 じ…