CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 2

    「ヨンア」 もう何回繰り返したんだろう。居間の卓で向かい合って。 縁側で。この人の膝の上で。夜の寝台のその腕の中で。 約束した。迂達赤の麒麟鎧は着ないって。それは信じてる。 「・・・衣ならばあ…