CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 11

    「馬鹿者が」 私の声に頭を振りながら、脇のヨンが此方を見遣る。 なかなか良いところを突いてくる。 己ではなく、医仙に相手が居るかと思うあたりが全く見当外れではあるがな。 「天地が返ろうとも、そ…