CATEGORY ■威風堂々【長編】

威風堂々 | 10

    慌ただしく階下が騒めく。 来たな。 あ奴の私室へ、吹抜脇の階を駆け上がる。 待っておれ。 部屋の扉が勢い良く開く。 部屋内のあ奴を、真直ぐに見る。 「よう」 声を掛けると何故か叔母上は気が抜け…