CATEGORY ■比翼連理【長編】

比翼連理 | 3

    「イムジャ」 宅の縁側、宵の涼しい風に吹かれながらチェ・ヨンが呼び掛ける。 居間よりウンスが小さい顔を覗かせる。 「どうしたの?」 顔をただ見たかっただけだなどとは、口が裂けても言えぬ。 ヨン…