CATEGORY ■比翼連理【長編】

比翼連理 | 15

    「・・・王様」 王妃の私室でゆったりと目を閉じ椅子の背に凭れ、窓からの夏の夜風に吹かれていた王は、その声にふと目を開ける。 「どうされた」 姿勢を正した王に、その寛ぎを邪魔したと申し訳なさげに…