CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 64

    「大護軍が双城総管府の開門を成した」 殿内に響く王様の御声に、宣任殿に並ぶ重臣らが頭を下げる。 「まことに恐れ入ります、王様」 「まことに恐れ入ります、王様」 その重臣らの声に頷きながら、王様…