CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 58

    回廊を早足で抜けて、ようやくこの間見た扉の前に立つ。 そうだ、ここだったわ。私は迷わずその扉を押し開いて駆け込む。 迷ったら部屋に入れなくなるかも。そう思ったから。 横のテマンが、すぐ後に続く…