CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 43

    「大護軍!」 宵闇の中を馬で駆け寄る俺に気付いたソンゲが兵の輪の中央から呼ぶ。 二頭の馬で牢車を曳き、ウヨルとテマンにその脇を守らせ、東門まで戻ると其処は溢れる兵でごった返していた。 東門で待…