CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 41

    左右へと大きく開いた目の前の門扉。 門を挟んだ此方と向こうの大篝火でまるで昼のように明るい。 そこを超え馬で城内へ進む五千の姿を、煌煌と照らし続ける。 これ程に容易く開くものだったか。 今まで…