CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 38

    「これで最後です。どうしますか」 重く沈み込んだ部屋に私の声だけが響く。 「開門は絶対に許さん!!」 癇癪を起こしたその叫び声に、顔を背け溜息を吐いた。 「総管。許す許さんではないのです。もう…