CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 37

    後ろで始まった斬り合いをそのままに門扉へ駆ける横。 ウヨルがぴたりと付いた。 「徳興君の部屋へご案内します」 走りながら叫ぶ声に黙って頷く。 薄暗い館内に走り込み、ウヨルに並び回廊を足早に進む…