CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 32

    夕刻の歩哨が立ち、ようやく篝火に火が入る頃。 寛ぐ兵たちの声が遮るものもない草原の上、何処までも広がっていく。 交代で夕餉を取る者、武器の手入れをする者、体を休める者、素振りをする者。 思い思…