CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 31

    「酉の刻、先発隊が双城へ入る」 「門からか」 アン・ジェが眉を上げて問う。 「いや、開くかどうか判らぬものに時間は割けん。壁を超える。 イ・ジャチュンの話では、奴と息子の私室は敷地の最南棟。 …