CATEGORY ■紅蓮・勢【長編】

紅蓮・勢 | 20

    「じゃあ、持ってく荷物を教えて?」 部屋の中、俺に身を預けたままこの方が問う。 「・・・あるわけがない」 俺の心底呆れた声にこの方が首から振り向いた。 「え?」 下らぬ手を使いおって。 アン・…