CATEGORY ■槍水仙【長編】

槍水仙 | 2

    闇に沈んだ夜中の部屋。 聞き慣れない呻き声で目覚めた俺は、反射的に頭の側に立て掛けた鬼剣へと手を伸ばす。 そのまま目を凝らし部屋の中の気配を読む。 秋の月明かりの差し込む部屋の中。 全てが静ま…