CATEGORY ■信義【三乃巻】

信義【三乃巻】~弐~ 篝火花・2

    坤成殿の回廊を康安殿へ進む媽媽が、回廊向こうの兵の様子に御足を止められた。 訝しげに、見慣れぬ鎧の兵が闊歩するのに目を当てられていらっしゃる。 私は一歩控え、静かにお伝えした。 「禁軍が王様を…