CATEGORY ■紅蓮・序【長編】

紅蓮 | 序・6

    開京より全速で一気に街道を駆け、山道へ入る。 あの時と同じ道を、北方へ辿るからか。 頭の中、まるで逆回しのようにあの時の景色が蘇る。 ああ、この辺りだ。 あなたが馬より落ちた、開京への帰路。 …