CATEGORY ■紅蓮・序【長編】

紅蓮 | 序・11

    程なくアン・ジェを始め国境隊、そして虎、蛇、鳥と左右龍の長らが俺の許に馬を着けた。 「・・・退いたか」 アン・ジェが屍の浮かぶ鴨緑江を眼前に、ほとんど人の残らぬ対岸を見遣ると呟いた。 「大護軍…