CATEGORY ■珠の匣【長編】

一服処 | 珠の匣・10

    坤成殿へ真直ぐ歩を進め、王妃媽媽の御部屋の前、守りに立つ叔母上を見る。 此方の気配に気付き僅かに眉を動かすその顔を見て、俺は目礼した。 まずは王妃媽媽付き筆頭尚宮、武閣氏隊長のチェ尚宮に対し。…