CATEGORY ■珠の匣【長編】

一服処 | 珠の匣・9

    「大護軍・・・申し訳ございません」 翌朝。灰色の空。 底冷えの我が家の庭に武閣氏らと向き合い、俺は茫然とその荷を見詰めた。 再度屋敷を訪れた武閣氏たちの何とも気まずそうな顔。 対面する俺の眉間…