CATEGORY ■一服処【一部限定公開】

一服処 | 天つ空・申刻

    高かった陽はゆっくり西に傾き、山の稜線を金に染め始めた。 冬の陽が落ち始めると同時に枯葉を踏む足裏が最初に覚える。 沓の中の爪先を悴ませる冷たさが、地表から這い上って来る。 燃え上がる金朱の西…