CATEGORY ■吾亦紅 【長編】

吾亦紅 | 6

    翌日、薬房に行くには勇気がいった。 これ以上他人との接触は避けたい。 でもこのままの私じゃ、高麗に戻った時あの人を護るための術を何も持たない。 戻ってもまた、あの人のただのお荷物になってしまう…