CATEGORY ■吾亦紅 【長編】

吾亦紅 | 15

    「先生」 ウンスは明日の準備の為に、早めに帰宅した。 ウンスがいなくなった後の薬房で、先生に向かって声を掛けた。 「分かっている、ソンジン」 先生は俺の顔を見て頷いた。 「春になればまた大都に…