CATEGORY ■甘い夜 ~ Short pieces

甘い夜 ~ 恋風・中篇

    厨の裏口からコムさんと一緒に荷物を抱えて入って来たタウンさんが、私に声を掛けた。 「さてウンスさま、始めましょうか」 その横でコムさんが厨の中のテーブルの上に、木の箱を静かに置いた。 「茶食盤…