CATEGORY ■雪割草 【長編】

雪割草 | 14

    兵舎に戻り門をくぐろうとした時。 俺は気配を感じて大護軍の前に出た。 大護軍はとうに気づいていたのだろう、そんな俺の肩を手で制する。 袖の中に隠した手刀を構えたのも、大護軍にはもう見抜かれてい…