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六花 | 5(終)

    そうして医仙が皇宮に戻ってきた後の、珍しく穏やかな午後。 私は、典医寺の薬房で、薬を煎じていた。 最近の徳成府院君の尋常ならざる振る舞いの数々のお陰で、これから先、薬はいくらあっても足りなくな…